セネガル南部、シンバンディ・ブラッス郡の農村地域において、Balouo Saloは地元の医療施設にポータブルおよび固定式の超音波機器を寄付する人道的プロジェクトを開始しました。目的は、母子死亡率を大幅に低減し、女性が自宅近くで無料で妊娠モニタリングを受ける基本的権利を保障することです。

この介入以前、この遠隔地では超音波検査を受けられるのはごく一部の女性だけでした。唯一の超音波機器を備えた病院は100 km以上離れた町にあり、未舗装道路でアクセスが困難で、高額または利用できない交通手段しかありませんでした。この状況では、最も貧しい家庭が必要な医療検診を受けることは事実上不可能で、深刻で致命的な結果を招いていました。

妊娠中のモニタリングがないまま、多くの女性が自宅で医療支援なしで、極めて不衛生な環境で出産していました。リスクは非常に高く、合併症の未検出、胎児の苦痛、胎位異常、未診断の病状が原因で、母子ともに国内でも最も高い死亡率の一つを記録していました。

民間寄付者、募金イベント、5x1000税寄付、国際的なKaira Looroコンペティションの協力により、Balouo Saloは婦人科用プローブとプリンターを備えた3台の超音波機器を寄付することに成功し、現在、コリバンタング、バゲール、シンバンディ・ブラッスの保健所で稼働しています。これらの機器により、毎年3,800人以上の女性が妊娠成功のために必要な無料診断検査を受けられます。

この取り組みにより、地元の医療従事者は合併症が発生した場合に迅速に介入でき、家族を助産付き出産に導き、母子の健康を守ることが可能になりました。超音波機器は、命を救うツールであると同時に、公平性、健康を受ける権利、尊厳の象徴となっています。